レンタルパソコン特集第5弾はDELL社製のノートパソコン「DELL G5 15 プラチナ」をご紹介します。
本PCの位置付けは「HP Pavilion Power 15(以下Pavilion)」より上位だけど、「DELL ALIENWARE 17 R4 プレミアム VR(以下ALIENWARE)」よりは下位といった、ミッドレンジなハイスペックパソコンです(日本語的におかしいですが)。
今回の記事では、パソコンレンタル館で取り扱いのある似たようなパソコン「Pavilion」と「ALIENWARE」を用意して、かんたんな性能比較と、ちょっとしたレビューも書いていきたいと思います。
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DELL Gシリーズとは
今回パソコンレンタル館に入荷したGシリーズは、2018年の春に登場したばかりの新しいDELLのパソコンラインナップです。
この「G」はGameとGraphicsのG。つまりGシリーズはゲーマー向けのゲーミングPCとなります。
もちろんゲーマーの方々でなくとも、グラフィックス性能、処理能力も通常のノートパソコンと比較してスペックが優れた構成となっていますので、高性能なパソコンを使いたいクリエイターやデザイナーの方々にも満足いただけるPCなのではないかと思います。
DELL G5 15 プラチナ レンタル(APEXレンタルのページへ)
以下よりさっそく見ていきまーしょう!
単純な数値に騙されることなかれ
Pavilion | G5 | ALIENWARE | |
---|---|---|---|
CPU | Core i7-7700HQ 2.8GHz(最大3.8GHz) |
Core i7-8750H 2.2GHz(最大4.1GHz) |
Core i7-7700HQ 2.8GHz(最大3.8GHz) |
メモリ | 16GB | 16GB | 16GB |
SSD | 256GB | 256GB | 512GB |
まずCPUからです。
PavilionとALIENWAREは第7世代Coreシリーズ。
末尾のHQはモバイルCPUでハイスペックなクアッドコア(4コア…CPUコアが4つ)という意味です。
一方、G5は2018年に大きく普及を見せた第8世代のCoreシリーズ。
末尾のHはこちらもハイスペックという意味ですが、第8世代になったことで6コア(ヘキサコア)、キャッシュメモリ増加と内容が異なっていますので、今回のように単純にクロック数だけ見て劣ってると思ってはダメです。
高い処理能力が必要なときは高クロックで動作し、そうでないときは電力の消費を抑えるために低クロックで動作するという、とても賢い作りなのです。
余談ですが、表には載せていませんが、どのモデルもSSDとは別にHDDが1TB付いています。データ保存用として用意されているようですが、レンタルでは実際に使われていることは稀のようです(笑)
革新的Max-Qデザイン
Pavilion | G5 | ALIENWARE | |
---|---|---|---|
GPU | GeForce GTX 1050 4GB | GeForce GTX 1060 6GB Max-Q デザイン |
GeForce GTX 1070 8GB |
次にグラフィックス。
搭載されているグラフィックスは順当に性能差が付いています。わかりやすいかどうかはおいておいて、ベンチマークスコア的には
GTX1050<<GTX1060<GTX1070
といったところです。GTX1050とGTX1060の差の方が大きい感じです。
(実際のスコアは他のレビューサイトに譲りますので気になる方は検索してみてください)
ここで注目すべき点は「Max-Q デザイン」です。
Max-Q デザインとは、薄型ノートPCにもハイエンドなグラフィックスを搭載するための名称です。
以前ならGTX 1060を搭載しようとするならばALIENWAREのような4kgオーバーな置物にならざるを得ませんでしたが、Max-Q デザインを採用し最適なチューニングを施すことで、普通のノートパソコンのような重さ、外見に落とし込めたわけです。
そもそもが15インチと17インチの差がありますが、縦幅の驚異的な差が見てとれます。ALIENWAREの黒く突出した部分は通気口で、ここが大きすぎます。
今後も進化していくと思いますが、今はまだALIENWAREの性能を出すにはこの大きさが必要なのですね。
おまけでPavilionとも並べてみました。ALIENWAREとの比較とは立場が逆になっていて面白いです。
発熱具合をチェック
Max-Q デザインは小さい筐体からパワフルな性能を生み出すために、ネックとなる「電力」「音」「熱」を上手くコントロールして設計されているわけですが、実際のところはどうでしょうか。
このチャプターでは3Dベンチマークを動作させたG5を、レンタル商品でもあるサーマルカメラ「FLIR C3」(クリックでレンタルページへジャンプします)を使い熱画像を撮影してご紹介したいと思います。
- 内容
- 「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」を使って、チェックを60分程度行ったときの筐体の熱画像を撮影
このベンチマークソフトはかなり負荷がかかるようですので、それはもうパソコン全体が真っ赤っかな熱い熱画像が撮れると思っていました・・・が、実際はそうでもなくこんな感じでした。
ちなみに室温は23度くらいで、解像度1920×1080(フルHD)の標準設定で走らせました。
真ん中の白い部分が一番高温で、44度ほどになっています。
またキーボードは30度から40度といったところでしょうか。軽く触るだけでも十分熱っぽさを感じられたため、夏場だとタイピングするだけで暑そうです。
一方、タッチパッド周辺は熱がこもっていないようです。
ちょっぴり残念な熱画像となりました。
悔しいので、解像度はそのままでで各種グラフィック性能を高画質にして、さらに高負荷状態で走らせてみました。
見た目は変わっていませんが、右のグラフを見ていただくと全体的に温度が上昇したことがわかりますが、全体的に真っ赤にはなりませんでした。
Max-Q デザインのノートパソコンは、ある程度「性能を制御する」ことも考えれているようですので、過剰な発熱を起こす状態で動き続けることはしないのかもしれません。
PCを性能限界状態で使い続けたい場合は、1つ前のチャプターでも書きましたが、ALIENWAREのような巨大な冷却部が必要だということでしょう。
ちなみにベンチマーク中はファンが回り続けていて、それなりにうるさく感じました。
とはいえ騒音についてはノートパソコンではどうしようもないのかもしれません。ファンが小さい=高速回転する=うるさい、ですからね。
ゲームに限った話ではありませんが、騒音が気になる方はイヤホンやヘッドホンでごまかすほうが良いでしょう。
4Kディスプレイはやっぱりすごかった
Pavilion | G5 | ALIENWARE | |
---|---|---|---|
ディスプレイ | 15.6インチ UHD 4Kディスプレイ | 15.6インチ フルHDディスプレイ | 17.3インチ フルHDディスプレイ |
Max-Q デザインの項目がちょっと長くなってしまいましたが、比較に戻って、続いてディスプレイを見ていきましょう。
おっと、ここまで劣っていたPavilion Power 15が頭角を現しました!
ノートパソコンでありながら4K解像度のディスプレイを搭載し、他を圧倒です。しかも非光沢でIPS液晶ですから、正面以外は見づらいといった難点があるわけでもない性能です。Pavilionすごい!
一方のG5ですが、4K表示でなくとも以下の写真のように写り込みも少なく、角度によって色味が異なることもなく、ギラツキも感じられない、こちらも優れた液晶を搭載していると思います。
4Kの外部出力には対応していますので、4Kでゲームや映像を楽しみたい場合は、HDMI 2.0端子から4K対応のモニターへ出力しましょう。
モニターをお持ちでない方はレンタルも行っておりますので是非!
LG 27インチHDR対応4Kモニター 27UK850-W(APEXレンタルのページへ)
VR時代に乗り遅れるな!
Pavilion | G5 | ALIENWARE | |
---|---|---|---|
VR認証 | 無し | Oculusの認証 | ViveとOculusの認証 |
G5 15 プラチナは、Oculus社のVR(バーチャルリアリティ)向けヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift(オキュラスリフト)」が快適に動作する「Oculus Ready」認証を取得しているゲーミングパソコンです。
VRには様々な認証があり、ALIENWAREはOculus以外にHTC Viveの認証も取得しています。
一方、Pavilionは取得していません。性能的に問題ない可能性もありますが、補償はしていないという意味でしょう。
そのほか雑多に
写真左上から順に、「イヤホンジャック」「USB 3.1.1」「USB 3.1.1」「USB 3.1.2またはThunderbolt 3兼用」「HDMI 2.0」「セキュリティロックスロット」「電源ジャック」「有線LAN」「USB 3.1.1」「SDカードリーダー」。
VGA(アナログ出力)はできませんが、ほとんどの人にとって必要なものは網羅されています。
今後を見据えたUSB Type-C端子もあるのがうれしいポイント。
キーボードは普通のノートパソコンと同じたたき心地、良くも悪くもありません。
テンキーもあるタイプのため、EnterやBackSpace付近がやや小さくなっているところがマイナスポイント。
タッチパッドは大きく使いやすいと思いました。
複数本の指によるジェスチャーにも対応。慣れていればすいすい動かせます。
まとめ
高性能なノートパソコンを使ってみたいだけなら、コストパフォーマンスはPavilionに軍配が上がりますが、がっつりゲームや3DなどをやりたいならAILENWAREの圧勝です。
でもAILENWAREは高い!、と感じる方には、おすすめできる機種だと思います。
こんな言い方もあれですが、つまりご予算次第です。
Max-Q デザイン採用の恩恵か、この性能ながらバッテリーの持ち具合も比較的良く、重さもAILENWAREと違って持ち運んでもぎりぎり耐えられるレベルですので(ACアダプタとケーブルもいっしょだときついかも)、どうしても外出先で使いたい場合も良い選択肢の1つでしょう。
大きいパソコンは性能が良くて当たり前、小型でも高性能だからこそ価値がある、といった時代になりましたので、Max-Q デザインを採用したG5は、パフォーマンスもサイズも妥協しない「新世代の薄型ゲーミングノートパソコン」と言えるのではないでしょうか。
気になった方はパソコンレンタル館でG5をレンタルして、外出先で迫力の3Dゲームをプレイしよう!周りから注目されること間違いなしです。そう、いろいろな意味でね。
DELL G5 15 プラチナのレンタルはこちら(APEXレンタルのページへ)